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青森の「地域ねぶた」がCFで呼びかけ 10町会で6年ぶりの運行も

沿道の観客を楽しませるために、目の前まで近づく「地域ねぶた」

沿道の観客を楽しませるために、目の前まで近づく「地域ねぶた」

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横内地区まちづくり協議会が現在、「横内秋ねぶた」を継続開催するための資金集めを呼びかけている。

「横内秋ねぶた」参加のみなさん

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 横内地区の「地域ねぶた」は四ツ石(よついし)町会が2012(平成24)年から2016(平成28)年まで運行していたが制作者の高齢化や運営スタッフの負担増大で、活動を休止していた。「地域ねぶた」を復活させることで街を元気にしたいと、同地区10町会で組織する「横内地区まちづくり協議会」がクラウドファンディングを立ち上げた。

 同協議会副会長の小野康一郎さんは「最終的なゴールは、継続して毎年ねぶた運行ができることや新しい地域ねぶたのあり方を提案すること」と話す。

 9月25日には6年ぶりに「地域ねぶた」運行を復活させ、出発地点の常福院(青森市横内亀井)には、同地区からの住民や学生たち200人以上が集まった。出陣したねぶたは小型ねぶたで題材は「桃太郎」。ねぶた師としてデビューした太田誠也さんが制作した。

 同ねぶたは町内4キロのコースを2時間かけて運行。自宅前で、家族そろって観覧していた40代男性は「家の前にねぶたが来るのは初めてで興奮した。来年もぜひ運行してほしい。自分たちにできることがあるなら手伝いたい」と話す。

 ねぶたの引き手をしていた10代女性は「初めての体験で楽しかった。沿道の人たちからの『ありがとう』の言葉や拍手がうれしかった。来年は囃子(はやし)隊で参加したい」と笑顔を見せる。

 小野さんは「予想を上回る参加者と、沿道からたくさんの拍手やありがとうといった声があり、運行して良かった。祭りは人づくりの要素が大きく、継続は瞬発的に地域が盛り上がるというだけではなく、長期的に地域を支えるものになる。引き続き地域ねぶたに取り組んでいくため、街を盛り上げていく協力をしてほしい」と呼びかける。

 クラウドファンディングは、当初の目標金額20万円は開始から2日で達成したことから現在、セカンドゴール(50万円)に向けて協力を呼びかけている。リターンは、「ねぶた色彩の手作りしおり」、「地域の子どもたちと作るシルクプリントTシャツ」などを用意し、集めた資金は来年の地域ねぶた運行費などに充てるという。10月10日まで。

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