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野辺地のコーヒー店が「栗染め」ワークショップ アップサイクルを考える

板橋朋代さん(左)と「自遊木民族珈琲」店主で夫の諒さん(右)

板橋朋代さん(左)と「自遊木民族珈琲」店主で夫の諒さん(右)

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 コーヒー店「自遊木民族珈琲(じゆうぼくみんぞくコーヒー)」(野辺地町家ノ上)が11月14日、栗の皮を使った「栗染めワークショップ」を始めた。

染め上がった布バッグ

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 「自遊木民族珈琲」は、オーガニックコーヒーやビーガンスイーツを販売しながら、自然のサイクルに沿った生活を探究する「ライフスタイルショップ」。

 同ワークショップは、スイーツメニュー「モンブラン」の栗の皮を染め液として活用した染め体験。

 栗は、店の敷地内の畑で収穫した。同店スタッフの板橋朋代さんは「普段から染めものをしていたが、栗の皮でも染められるのを知った。今年は、『一緒に染めてみたい』というお客さまからのリクエストがあり、初の試みとして始めた」と話す。

 店内にあるまきストーブの上には、板橋さんがあらかじめ作った染め液が入った鍋がかかっている。「普段、畑でたくさん取れたヨモギや小豆のゆで汁などを使い染め物をしている。染めるためにわざわざ材料を用意するのではなく、あるものを使うのが自分たちのスタイル」と板橋さん。「栗の皮が原料なので、料理に使う鍋をそのまま使えるし、染め液は自然にかえるので環境に負担をかけない」とも。

 同ワークショップは、ドリンクとスイーツを注文すると誰でも無料で体験できる。体験希望者は、布製品(綿・リネン・絹などの自然素材)と持ち帰り袋の持参が必要。

 体験は60分ほど。染め液が入った鍋に布を入れ30分ほど煮つめ、ホタテの殻パウダーを溶かした色止め液につける。水洗いし、まきストーブを囲う柵にかけ、乾かして完成。体験者は染めあがるまでの間、コーヒーやスイーツを楽しめる。子どもも体験できる。

 「地味なワークショップだが、布を染めることを通して何かしら気づきの種を得てほしい」と板橋さん。「まだ使える物をアップサイクルしたり、すでにあるものをどうやって上手に使ったりするかを考えるきっかけになれば」と話す。

 ワークショップは11月の営業日に行う。営業日はホームページやSNSで公開する。

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