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青森ねぶたの掛け声「ラッセラー」、フランス語に似ていると話題に

動画のスクリーンショット

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 ねぶたの掛け声「ラッセラー」が現在、フランス語で「貴族をつるせ」ではないかと話題となっている。

青森ねぶた祭の跳人

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 津軽弁を広めるVtuber・津軽ねぷこさんが8月28日、「青森ねぶた祭の掛け声『ラッセラー』がフランスでは『貴族をつるせ』という意味になってしまう件について」と投稿し、比較動画を公開。9月5日現在、6000以上のリツイートと約1万6000いいねが寄せられている。

 津軽ねぷこさんは「『ラッセラー』の起源には諸説あり、青森県民でも分からないところが多い。私自身、数年前にフランス語に似ていると話題になったことで知り驚いたことがあった。今回の動画は、そんな驚きを皆さんに伝えようとした」と話す。

 動画に対して、「思った以上にねぶた」「空耳のレベルを超えていた」(原文ママ)などのコメントがあるほか、アニメ映画「AKIRA」のBGMの中にも「ラッセラー」の掛け声が登場することを指摘する人もいた。

 津軽ねぷこさんは「今年開催された弘前ねぷた300年祭に合わせて、他県の人にもねぷた・ねぶたを知ってもらいたくて投稿した。今回のツイートと動画は、たくさんの人に見てもらえるように数年前から内容を考えていたので、ねぶた祭の話題が広がってうれしい」と話す。

 弘前大学フランス語教員の熊野真規子さんは「『Ah!ça ira, ça ira, ça ira(ア・サ・イラ・サ・イラ)』はフランス語で『うまくいくだろう』というニュアンスの未来形で、「全てはうまくいくだろう、全てはうまくいく」といった訳語も可能。イントネーションが合致しているため『ラッセラー』と聞こえるのでは」と話す。

 熊野さんによると「ア・サ・イラ・サ・イラ」の後に続く「les aristocrates on les pendra!(レザリストクラット・オン・レ・パンドラ!)」は「貴族たちを絞首刑に!」といった意味になると解説。「『Ah, ça ira!(サ・イラ)』はフランス革命を象徴する革命歌の一つで、フランスの友人に聞いたところ、フランス革命200周年の1989年に歌ったこともあるらしい」とも。

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