青森の大星神社(青森市問屋町1)の妙見宮(みょうけんぐう)で現在、竜の姿に溶けたろうそくが公開されている。
竜の姿になるというろうそくは、1200年以上の歴史を持つ同神社の祭壇にできる。毎年大みそかからろうそくに火をつけ、参拝者がいつ訪れてもいいように1月5日までは絶やさずともしているが、大星神社責任役員の工藤勇一さんによると、8年ほど前からろうそくが竜の姿に溶ける現象が起こるようになったという。
今年も1月1日の朝、祭壇のろうそくが竜の姿になっていた。工藤さんは「年により、さまざまな竜の形になる。80~90代の昔からの参拝者からは『こんな現象は今まで見たことがない』と言われる。なぜ竜の形になるのか不思議」と話す。
1月3日、同神社のインスタグラムに写真を投稿したところ、「実物を見たい」と訪れる参拝客が増えているという。焼納祭「どんと焼き」を執り行なった7日、お参りを済ませた参拝客が次々にスマートフォンで撮影する姿が見られた。40代女性は「投稿を見て来た。自然に竜の形になるとは驚き。何か良いことがありそう」とほほ笑む。
工藤さんは「神様が喜びを表しているといわれる。今年も神様に守られていい年になれば」と笑顔を見せる。
竜の姿のろうそくは「今年の竜」として飾り、年内いっぱい公開予定。