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青森のくじ引き駄菓子「あん玉当て」に猫型 子どもが楽しめるよう企画

「あん玉当て(ねこ)」の大サイズ、左上が1等の景品になる猫型のあんこ菓子。手作りのため模様などは一点ずつ異なる

「あん玉当て(ねこ)」の大サイズ、左上が1等の景品になる猫型のあんこ菓子。手作りのため模様などは一点ずつ異なる

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「お菓子のいと福アウガ店」(青森市新町、TEL 017-773-4933)が「あん玉当て(ねこ)」を発売して12月で1年がたった。

「あん玉当て(ねこ)」開発者の皆さん

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 あん玉とは、青森で親しまれているくじ引き駄菓子。「くじ玉」と呼ばれる直径2センチほどのあんこの玉を選び、色付きのあんこが入っていたら当たりとなる。当たりの場合は景品のあんこ菓子が追加でもらえ、色によって景品のあんこ菓子が変わる。色がなければ外れ。かつては青森県内の多くの駄菓子店で売っていたという。

 1945(昭和20)年に青森市内で創業した和菓子メーカー「ヤマイいと福」が直営する同店。長年、店で扱う「あん玉当て」の1等は「花形」のみだったが、営業企画部長の佐藤宏朗子さんの発案により「猫」バージョンが生まれた。

 きっかけは佐藤さんの母で、アウガ店の店長・伊藤康子さんとの会話から。「30~40代の子育て世代の客が増えてきたが、1等は変わらず1種類だけ。若い世代が手に取りやすく、子どもが喜ぶような形があればいいのではと話していた」と佐藤さん。景品となるあんこ菓子の形を開発することに決まり、社内からはイチゴや鶴などの案が出たが、「猫を特集した雑誌やグッズが人気のため、猫に決めた」と話す。

 独学で押し型の試作を重ね、2021年12月に店頭でテスト販売を開始。用意した数が売り切れ、客から好評だったこともあり、定番化した。「あん玉当て」目当ての客が、店頭で「猫」バージョンを気に入り購入するケースもあるという。

 佐藤さんは「お子さんが大人になった時に思い出して遊んでくれるよう、ぜひ家族で楽しんでほしい。オンラインショップでも扱っているので、少しずつ全国に広がっていけば」と話す。「あん玉に限らず、今後も新しい商品を作っていきたい」とも。

 価格は、小=1,250円、大=1,450円。小はくじ玉16個、当たりが6個、大はくじ玉20個、当たりが7個入る。当たりは1等~3等が入っている。アウガ店とオンラインショップで扱う。

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