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青森で企画展「そのごの美術科」 閉校した青森戸山高卒業生ら18人が出展

宮野さんは仕事をしながら年に一度この企画展に向けて作品を制作している。
作品タイトル「かぼちゃ頭」

宮野さんは仕事をしながら年に一度この企画展に向けて作品を制作している。 作品タイトル「かぼちゃ頭」

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 青森戸山高校美術科有志展「そのごの美術科6」が10月6日、青森市民美術展示館(青森市新町2)で始まった。

会場の様子

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 2013(平成25)年に閉校した青森戸山高校の卒業生18人の絵画、写真、映像、漫画、レリーフ、イラスト、陶器、ガラス、レジンアクセサリーとさまざまなジャンルの作品30点あまりを展示する。

 主宰する宮野春香さんは同校美術科の1回生(2006年卒業)。「閉校をきっかけに集まり、翌年に企画展『青森戸山高校美術科1期生有志展 そのごの7組』を開いた。2016(平成28)年には『青森戸山高校美術科有志展 そのごの美術科』に改題し、後輩も含め現在では先生や普通科生も含んだ企画展に発展している」と話す。

 4回目の出展という普通科卒業の窪田梨絵さんは「会社員をしながら制作している。この展示会があることが作品制作時の励みや、自分の生きがいになっている。たくさんの人に作品を見ていただく機会になれば」と笑顔を見せる。

 初めて同展を見たという40代男性は「プロで活躍している人と、アート系の仕事には就いていない人たちの作品を『青森戸山高校』という共通点で同時に見られるのが面白い」と話す。

 友人の作品を見に来たという20代女性は「青森戸山高校に美術科があったことを初めて知った。年代もバラバラな同じ学校を卒業した人たちそれぞれが、さまざまな人生経験をした後に生まれた作品を披露できる素晴らしい企画展。作品から刺激をもらった」と話す。

 宮野さんは「年に一度のこの企画展だけで会うメンバーも多い。年齢はバラバラだが『青森戸山高校への愛』でつながったコミュニティーになっている。出品する人、鑑賞に来る人それぞれがこの企画展を通して、気づきや刺激を受けて街の活気につながる場所として、これからも地道に続けていきたい」と意欲を見せる。

 開催時間10時~18時(最終日17時まで)。無料。10月10日まで。

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