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青森県立美術館で企画展「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」 過去最大規模で

エントランス展示。開催テーマは「時間的な継続性」「つながる」「循環する」など多くの意味を持つ「つづく」

エントランス展示。開催テーマは「時間的な継続性」「つながる」「循環する」など多くの意味を持つ「つづく」

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 青森県立美術館(青森市安田、TEL 017-783-3000)で現在、企画展「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が開催されている。

展示室「森」は、約27年分の「ミナ ペルホネン」の服を一堂に集めたインスタレーション

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 「ミナ ペルホネン」は、デザイナーの皆川明さんが設立したブランド。フィンランド語で「ミナ=私」「ペルホネン=チョウチョ」を意味する。「せめて100年続くブランドに」との思いを込め、流行に左右されず長年着用できる「特別な日常服」をコンセプトとする。ファッションを始めとして、生活全般におけるプロダクトを生み出し続けている。

 同展は、「ものづくりの営み」を、「風」「森」「種」など自然や植物にまつわる名前を付けた8つの章で構成する。生地や衣服、インテリア、食器のほか、デザインの原画や映像、挿絵などの作品や資料を展示。2019年の東京都現代美術館を皮切りに、2020年に兵庫県立美術館、2022年4月~6月には福岡市美術館と全国を巡回し、4カ所目となる同館での展示は過去最大規模の展示数になる。エントランス前の広場には皆川さんが監修した遊具「kivi(キビ)」を設置。同館が初公開。

 同館経営管理課の工藤里実さんは「当館ではかねてより、ミナ ペルホネンのワンピースをスタッフのユニホームとして採用している。初期は代表的なテキスタイルとなる『tambourine(タンバリン)』、現在は『choucho(チョウチョ)』。監視スタッフが展示室に溶け込む様子は、これまでの3カ所とは異なる当館ならではの見どころ」と話す。

 会期中、同館限定オリジナルグッズも用意する。「青森といえばリンゴ」にちなみ、ミナ ペルホネンデザインの焼き印を押したミニサイズのリンゴ箱を製作。工藤さんは「皆川さんをリンゴ木箱の製作会社にお連れしたところ、とても興味を示された。今回の展覧会をきっかけに地元企業とミナ ペルホネンがコラボしたかわいらしいグッズが誕生した」と笑顔を見せる。特設ショップで販売する。

 工藤さんによると、7月16日に始まった同展への来館者は県外客が多いという。「皆川さんは、日本が世界に誇るデザイナーの一人。作品を間近で見られる貴重な機会。知らないまま終わるのはもったいないので、ぜひ多くの県民の皆さんに足を運んでほしい」と来場を呼びかける。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。9月10日、24日は20時まで(入館は19時30分まで)。休館日は9月12日、26日。観覧料は、一般=1,500円、大学生・高校生=1,000円、中学生以下無料。10月2日まで。

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