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青森の食品会社が公式SNSで「すじこ愛」発信 全国から質問や体験談の反響呼ぶ

すじこ(写真提供=オカムラ食品工業)

すじこ(写真提供=オカムラ食品工業)

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 オカムラ食品工業(青森市八重田1)が10月23日に発信した「すじこ」に関する投稿が現在、同社の公式Xで反響を呼んでいる。

津軽地方で食べられるという「すじこ納豆」

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 すじこはサケ・マスの卵を卵巣膜につながった状態で塩やしょう油漬けした加工品。「すじこが一般的な食材として食べられているのは新潟県・東北6県・北海道が中心」とオカムラ食品工業がXで紹介したところ、同投稿に対し10月24日17時現在、1万4000以上のリポスト、1万6000以上のいいねがあり、すじこに関する質問や体験談などの投稿がXに寄せられている。

 オカムラ食品工業は、すじこのほか、生食用の「青森サーモン」やスモークサーモンなどを生産する食品加工会社で、公式Xは今年5月に開設。Xを運用する同社コーポレートコミュニケーション室の森聡二さんは「立ち上げから半年もかかっていない期間で今回のような大きな反響があったことはうれしい」と話す。

 森さんはコーポレートコミュニケーション室を立ち上げるため、今年4月に入社した。千葉出身・在住の森さんは入社してから「すじこ」の存在を知ったという。「青森では一般的によく食べている習慣があり、ローカルフードとしてすじこの熱量が高いことにすぐ気付いたが、これほど高いとは驚き」と森さん。

 森さんによると、投稿に使った画像は、地元高校生向けの会社説明に使う資料で、すじこは全国では日常よく食べられている食材ではないことを地元高校生に伝えると驚かれるという。森さんは「地元では当たり前と思っていることでも実は違うことがある。同じ内容でSNSに発信すれば良い反応はあるだろうと考えてはいたが、これほど多くの反応があるとは予想できなかった」と話す。

 森さんは現在、noteを使って会社の活動や商品に関する情報発信に力を入れている。すじこについては、「すじこ(筋子)を知るための50のこと」と題した記事を6回の連載コラムで紹介した。今回、Xの反響で、アクセス数が1日で20倍に増えたという。
 森さんは「南や西に住む人たちからも『すじこを知っている』『食べたことがある』という反応があったほか、富山、石川、茨城、栃木、長野県北からのすじこ熱が熱かった。全国さまざまな地域からすじこに関する生の声を聞くことができたことが一番の収穫」と笑顔を見せる。

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