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青森・野辺地の「常夜燈市場」がリニューアルオープン 「青森の食」の発信拠点に

(左から)「北前船」の村山拓也さん、小林大亮さん、佐々木雄大社長、坂口聡さん、横山未歩さん

(左から)「北前船」の村山拓也さん、小林大亮さん、佐々木雄大社長、坂口聡さん、横山未歩さん

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 青森・野辺地(のへじ)の常夜燈(じょうやとう)公園に隣接するのへじ活(い)き活(い)き常夜燈市場」(上北郡野辺地町野辺地)が12月13日、リニューアルオープンした。

野辺地町のホタテを使った「活ホタテ丼」と「あら汁」

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 陸奥湾で取れる魚介類を中心に販売していた同産直施設。リニューアルではイートインスペースを設け、ランチメニューなどを提供する。コロナ禍で2020年から休業していたが、今年8月に創業した野辺地の会社「北前船(きたまえぶね)」が青森の食の発信拠点にしたいと、新たに管理運営を始めた。

 主に扱う商品は、野辺地で取れるホタテや鮮魚などの魚介類や水産加工品をはじめ、地元野菜や地場産品、リンゴなど。野辺地が北前船の寄港地だったことにちなんで、広島・尾道の醸造酢や福井・南越前の「ホタルイカの沖漬け」など、日本各地の寄港地の物産もそろえる。

 同社社長の佐々木雄大さんは以前、青森産品の輸出に関わる仕事をしていた経験から人脈を生かした仕入れに力を入れているという。佐々木さんは「小さな道の駅がイメージ。地元のものや普段使いできるものはもちろん、遠出しないと買えないものや珍しい商品がここに来ると買える。面白い品ぞろえになっている」と紹介する。

 ランチメニューは、野辺地特産品・ホタテの貝柱6個分を使う「活ホタテ丼」(1,280円)と、青森近海で取れる新鮮な魚介を載せた「北前丼」(1,480円)。どちらもあら汁が付く。そのほか「あら汁定食」(700円)、東京の卵焼き店「玉栄」の「厚焼き玉子」をむつのパン店「吉田ベーカリー」の食パンで挟んだ「玉子サンド」(500円)も用意し、100円追加で野辺地特産の「かわらけつめい茶」か、自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「BIWANO 52 Coffee(ビワノコーヒー) Factory」(野辺地町枇杷野)のコーヒーを選べる。

 通勤客や朝の早い漁業従事者に向けたモーニングセット(500円)や、野辺地の銘菓を日替わりで味わえるカフェタイムメニューなど、利用時間によって提供メニューを変える。同社・広報担当の横山未歩さんは「いつでも気軽に立ち寄ってほしい。野辺地の皆さんに愛される店、観光客にも来てもらえるような魅力ある場所にしていきたい」と笑顔を見せる。

 佐々木さんは「北前船復元船の目の前に店があり、社名も『北前船』。食をはじめとするさまざまな文化や物流の伝播(でんぱ)を担う現代版の北前船になっていければ。ここを拠点にして日本全国に青森の魅力を発信していきたい」と意気込む。

 営業時間は6時~18時。(モーニング=6時~8時30分、ランチ=11時~13時30分、カフェタイム=14時~18時)

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