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青森で太宰作品の朗読会「中村雅子の太宰語り」 生誕115年の節目を感じて

参加を呼びかける、主催者の中村雅子さん

参加を呼びかける、主催者の中村雅子さん

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 作家・太宰治の作品を朗読する「中村雅子の太宰語り」が6月19日、ミュージックレストラン「スケルツォ2」(青森市柳川1、TEL 017-752-0349)で開催される。

「中村雅子の太宰語り」フライヤー(表)

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 主催者は青森出身のフリーアナウンサー・中村雅子さん。太宰の誕生日で亡きがらの発見日でもある「桜桃忌」などに合わせ、2021年から東京で同タイトルの朗読会を開いてきた。中村さんは「今年は太宰の生誕115周年で、私が太宰文学を読み始めてから15年たつ節目の年。出身地の青森で開催したかった」と話す。

 当日は「六月十九日」「思い出」「走れメロス」を朗読。幅広い世代に楽しんでもらえるようなラインアップといい、登場人物のせりふに津軽弁を織り交ぜる。ピアニストの相馬泉美さんを迎え、オリジナル曲のピアノ演奏に乗せての朗読も行う。

 中村さんは「教科書で読んだ太宰文学も、朗読によって新たな魅力や気付きを得られるはず。音楽と一緒に聞くことで、胸に迫るものがあるのでは」と話す。当日に向けて、小説「津軽」に登場する中泊町小泊へ行ってみるという。「小泊は、子守り役だった越野タケさんと太宰が再会する大好きなシーンの舞台。イメージを高めて本番に臨みたい」と意気込む。

 今後もライフワークとして太宰文学の朗読を続けたいという中村さん。「太宰の文章にはクスッと笑える表現が多く、人を楽しませるのが好きな明るい人だったのではと考える。太宰の人柄や作品の魅力を、温かみのある津軽弁を使いながら生き生きと表現していきたい」と話す。

 開催時間は16時~17時30分。入場料は2,000円(ケーキセット付き)。定員は70人。申し込みは電話で「スケルツォ2」と「雅の会」(TEL 090-1606-9822)が受け付ける。

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