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青森のおにぎり居酒屋「むすび屋 笑和」が移転 客席増やす

店舗外観。おにぎりののぼりと手書きの看板が目印

店舗外観。おにぎりののぼりと手書きの看板が目印

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 青森のおにぎり居酒屋「むすび屋 笑和(しょうわ)」(青森市古川1、TEL 080-1653-3661)が9月1日、移転オープンした。

「筋子納豆」をトッピングした「たっぷりごま塩焼きおにぎり」

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 おにぎりをメインに一品料理などを提供する同店。「『最後の晩さんは筋子おにぎり』と決めているほどおにぎりが好き」という店主のしのぶさんが2009(平成21)年に開業した。店名は笑顔の「笑」と客が和む場所になるように「和」を合わせた。しのぶさんは「『むすび屋』としたのは『おにぎり』という意味のほかに、人と人を『結ぶ』場所にしたいという願いを込めた」と話す。

 移転先は居酒屋「吉(よし)」跡。移転理由について、しのぶさんは「常連客が増え手狭になったので、調理場を広げて作業しやすくし、席数を増やしたかった」と明かす。一人で対応できるちょうどいい広さだという。

 新店の店舗面積は約12坪。席数は旧店の11席から13席になった。宴会時のみ使う座敷12席も用意し、合計25席。店内はホワイト、ダークブラウン、グリーンを基調にまとめ、メニューは全て手書きにすることで温かみを出し和める雰囲気にした。しのぶさんは「移転作業は予定通り進まず落ち込むこともあったが、常連のお客さまに助けられた。理想通りの店になり、満足している」と笑顔を見せる。

 看板メニューの「晩酌セット」(ドリンク2杯、小鉢3品、刺し身2点、おにぎり1個付き=1,950円)は肉、魚、野菜などのバランスを考え、客の好みを聞き、小鉢の種類を決めて提供する。野菜は可能な限り農家直送の県産品にこだわる。米も青森県産「まっしぐら」を使用。創業時から「おいしく炊けますように」と声をかけながら炊飯器のスイッチを入れているという。

 一品料理は、タラの乾物を溶き卵に浸してしょう油とごま油で味付けした「たら玉」(450円)、青森県出身作家・太宰治の好物だったとされる納豆に筋子を混ぜた「筋子納豆」(480円)など地元ならではのメニューを提供する。

 移転オープン初日から連日、常連客やSNSを見て訪れる新規客も増えている。しのぶさんは「店名のように笑顔になれる場所、人と人がつながる場所にしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は17時30分~23時。日曜・月曜定休。

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