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浅虫で初の冬のねぶた企画 ねぶたアート鑑賞ツアーや山車灯ろう作りも

(右から)「浅虫ねぶた冬の陣」実行委員長の中村彰利さん、実行委員の栗原久和さん

(右から)「浅虫ねぶた冬の陣」実行委員長の中村彰利さん、実行委員の栗原久和さん

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 冬のねぶた企画「浅虫ねぶた 冬の陣」が1月17日から、浅虫温泉の各旅館やホテルを拠点に開催されている。

第7代ねぶた名人・竹浪比呂央さんによる講話

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 「浅虫ねぶた 冬の陣」は浅虫温泉宿泊客をはじめ、地域住民に向けて、冬でもねぶた祭りを楽しんでもらおうと企画した鑑賞型・参加体験型プログラム。主催する「浅虫ねぶた 冬の陣」実行委員会の栗原久和さんは「閑散期の冬でも楽しんでもらいたい。浅虫に古くから残る『浅虫ねぶた』を盛り上げ、地域の祭りにも貢献したい」と話す。今回、浅虫町会や地元住民が中心街に飾る灯ろう製作などで協力し、地域ぐるみでイベントをサポートする。

 開催は2月16日までの金曜~日曜。浅虫温泉中心街にねぶた灯ろうを設置するほか、浅虫温泉ねぶた実行委員指導による太鼓などの囃子(はやし)体験、こぎん刺し体験、角巻姿で楽しめる棒パン作り体験も展開する。ねぶたの技法を使ったアートを鑑賞できる「ねぶたアート展」を道の駅「ゆ~さ浅虫」やホテル・旅館10カ所で開催する。

 「ねぶたin浅虫 まるごと鑑賞ツアー」はホテル・旅館など6カ所の常設ねぶたアートを地元ガイド付きでバスで巡る。参加者には、同企画オリジナルねぶた消しゴム版画をスタンプして作るトートバッグと、「津軽びいどろNEBUTA」の盃かタンブラーをセットで付ける。参加費は盃=2,000円、タンブラー3,000円。定員は各日20人。1月18日に特別版として行った同ツアーでは、第7代ねぶた名人・竹浪比呂央さんがホテル「南部屋・海扇閣」で自身が製作したねぶた「龍王」の前で講話し、約50人の参加者が聞き入った。特別版は2月15日も開催する。

 イベントの目玉となる「真冬の浅虫ねぶた祭」は、道の駅「ゆ~さ浅虫」市場駐車場(青森市浅虫蛍谷)に常設されているねぶた「三番叟(さんばんそう)」前で、囃子演奏と跳人(はねと)乱舞を披露。跳人への当日参加も可能。開催は1月26日。

 2月2日・9日・16日は、ねぶた師・立田龍宝さん指導のもとで行う「ねぶた祭山車灯ろう制作」を開催し、全長約90センチの金魚ねぶたを製作する。参加者には紙貼りや絵付けを体験してもらう。完成したねぶたは、7月19・20日、8月14日に行う浅虫ねぶた祭に出陣予定。参加費は1人=1,000円(各日9組)。

 このほか、「浅虫ねぶた囃子流し」と題し、浅虫ねぶた囃子隊が旅館やホテルを巡り、宿泊者に向けたねぶた囃子と跳人乱舞を1月25日、2月1日、8日、15日に行う。

 同実行委員長の中村彰利さんは「『真冬の浅虫ねぶた祭』は、ねぶたを点灯し吹雪でも開催する。もつけ(津軽弁で熱中する人、お調子者)の人に集まってほしい。観光客だけでなく、ねぶたが好きな県民の皆さまにも気軽に参加してもらえたら」と呼びかける。

 参加型プログラムは事前予約制。浅虫温泉公式サイトか「浅虫温泉協同予約センター」(TEL 017-752-1031)で受け付ける。

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