ホテル秋田屋(青森市浅虫蛍谷、TEL 017-752-1031)が「ミキハウス子育て総研」(大阪市北区曾根崎新地2)から「ウエルカムベビーのお宿」認定を受けて半年がたった。
同ホテルは2024年4月、家族連れやビジネス客を新たなターゲットに設定し、館内の一部をリニューアルした。同年6月、「ミキハウス子育て総研」から「ウエルカムベビーのお宿」として青森初の認定を受けた。宿泊部係長の赤田裕見さんは「テーブルにクッションをつけたり、コンセントカバーをつけたり、安全性を重視して細かな部分から調整した」と振り返る。
「ウエルカムベビーのお宿」は、ミキハウス子育て総研が小さな子ども連れに対応した宿泊施設の普及促進を目的に2008(平成20)年3月に始めた認定事業で、設備備品などのハード面と接客やサービスなどのソフト面約100項目の選定基準から70項目以上を満たすことで認められる。
館内はさまざまな面で子ども連れ向けのサービスやアイテムをそろえる。ウエルカムベビールームは10畳の和室で、子ども用ローチェアやコップ、哺乳瓶消毒用具やベビー用防水シートなどの備品がある。レストランでは子ども用のイスやエプロン、カトラリー類のほか、離乳食などの温めに使える電子レンジや調乳ポット、アレルギー対応の調味料などを用意。1階には遊具などで遊べるキッズスペースを設けた。
「ウエルカムベビーのお宿」認定後、子ども連れの宿泊客が増えたという。「3世代の利用も増えた。宿泊者から『食事用の小物の準備がありがたい』『ゆっくり過ごせた』などの声をもらい、うれしい」と赤田さん。「私たちでは気づかない部分で備品への要望をもらう場合もあり、参考にして取り入れている」とも。
赤田さんは「浅虫地域は海や山、温泉や水族館など家族連れで楽しめる場所。私自身、生まれ育った浅虫が好きなので、より多くの人に当ホテルを含めた浅虫の魅力を感じてもらえるよう、SNS発信や館内の環境づくりに力を入れていきたい」と意気込む。