クレープ専門店「カワトクレープ」(青森市緑2)が9月8日、オープンした。
国産小麦、全粒粉、ヤギ乳で作るバター「ギー」を使ったクレープを販売する同店。「生地が主役のクレープ屋」がコンセプトの「ヤマグチクレープ」(千葉県市川市広尾)のフランチャイズ店で青森では初出店となる。現在はテイクアウト営業のみ。
店主の川戸元貴さんは青森山田高校と青森大学で新体操部に所属していた経歴を持つ。現在は「体操の先生」として男子新体操クラブ「BLUE KIDS」や児童発達支援の放課後等デイサービス事業所「BLUE PLAYS」などを運営している。川戸さんは「学生の頃から甘いものが好きだった。いつかはアイス店かクレープ店を営みたいと常に考えていた」と話す。2年前にフランチャイズを展開する「ヤマグチクレープ」を知り準備を進め、念願の店を出店した。
店の運営を担う店長の山口佳恵さんは北海道出身で、川戸さんと同じく、同高校新体操部に所属していた。卒業後、京都へ進学・就職し、川戸さんとは互いの仕事について相談し合う間柄だったという。今回、川戸さんと結婚することを機に19年ぶりに青森へ来ることになった。現在は一人で店を切り盛りしている。
店舗面積は約10坪。店内は川戸さんが好きな青色を基調に、木目の天井やカウンターでシンプルな内装にした。
メニューは、「バナナホイップ」(500円)、「ホントのチョコバナナホイップ」(700円)、「イチゴホイップ」(550円)、「ホントのチョコイチゴホイップ」(750円)、「キャラメルアーモンドホイップ」(600円)、「ハニーレモンホイップ」(600円)などのデザート系クレープのほか、「ハムチーズ」(600円)、「スモークチキン」(700円)などのサラダ系クレープを用意する。ドリンクメニューは「アイスコーヒー」(350円)、「メロンソーダ」(320円)、「ハニーレモンソーダ」(320円)など。「サクサク食感生地の新感覚クレープを楽しんでほしい」と山口さん。
川戸さんは「クレープ店を出店することを、周りから無茶だと言われたり反対されたりもしたが、今はみんなが応援してくれている。子どもたちにも『やりたいことは何でもやってみよう』と指導しているので、自分が挑戦し続ける姿を見せたい。子ども向けのクレープ焼き体験ができるイベントなども開けたら」と意欲を見せる。
山口さんは「地元の人に愛され、常連さんが増えてくれるような店にしていきたい。青森のフルーツやおいしい食材を使った新メニューも増やしていけたら」と意気込む。
営業時間は平日11時(土曜・日曜・祝日は10時)~18時(生地がなくなり次第閉店)。休業日はインスタグラムで知らせる。