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青森・浪打銀座通りにブックカフェバー「栞」 商店街の活気復活拠点に

店主の稲見公介さん

店主の稲見公介さん

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 「BOOK CAFE & BAR 栞(しおり)」(青森市浪打1、TEL 017-762-7584)が3月14日、浪打銀座通りにオープンした。

「BOOK CAFE & BAR 栞」店内

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 コンビニエンスストアだった空き店舗をリノベーションした店内に、「建築」「まちづくり」「青森」に特化した本を中心に約600冊の本が並ぶ同店。ランチタイムとバータイムに分け営業するほか、「まちづくり」をコンセプトとした店内でのイベントなども企画する。

 店主の稲見公介さんは、青森で建築設計会社を経営しながら、現在は京都にも拠点を置く。シャッター街化しつつある生まれ育った浪打銀座通りにかつての活気を復活させたいと、昨年10月にクラウドファンディングで開業支援を呼びかけ目標金額を達成。建築士としての視点から考える「まちづくり」を発信しながら、市民が集い、つながる拠点を作りたいと同店を始めた。

 稲見さんは「店名の『栞』には浪打銀座通りの目印となり、まちづくりの案内役になれればとの思いを込めた」と話す。

 店舗面積は約17坪。席数はカウンター席5席、テーブル席8席。店内の壁や床には、物の面積や長さなどを尺寸法とメートル法で表した実寸を体感できるイラストデザインを施し、建築を身近に感じてもらえる空間にした。「昔は普通に使われていた日本ならではの尺寸法は、建築士や大工が使う用語のようになりつつある。親しみながら覚えてもらえるきっかけになれば」と稲見さん。青森ヒバやりんごのビーガンレザーなど青森の素材を使ったインテリアにも力を入れたという。

 ランチタイムメニューは、キーマカレーセット(1,300円)と、親交があるというフレンチレストラン「エヴィエ」(本町5)の特製カレーセット(1,300円)の2種類のほか、チーズケーキ(600円)、自家製レモネードソーダ(600円)、自家製ジンジャーエール(700円)、「カフェ・デ・ジターヌ」(古川1)の豆を使ったコーヒー(550円)などを用意する。

 バータイムメニューは、地ビール(時価)、日本酒・ウイスキー・焼酎・ジン(500円~)、ナチュラルワイン(600円)など47都道府県の酒、「梅くらげ」「ウインナー盛り合わせ」などのつまみ(300円~)を用意する。浪打銀座通りの店で購入したおかずやつまみなどの食べ物に限り、持ち込みもできる。

 稲見さんは「静かに本を読んだり仕事をしたり穏やかに過ごすのはもちろん、カウンターではスタッフやお客さま同士の交流も楽しんでほしい。日本各地で建築士が仕掛けたまちづくりの成功例が多数ある。浪打銀座通りで実現させたい」と意気込む。

 営業時間はランチタイム=11時30分~14時30分、バータイム=19時~23時。月曜・火曜定休。

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