
JR青森駅構内に2月17日、りんご娘の「応援広告」が掲示された。
「りんご娘」は青森で活動するダンス&ボーカルユニットで今年、活動25周年を迎える。メンバーは世代交代をし、現在は9期生の4人で構成する。「応援広告」は、ファンが仲間を募り、「推し」を応援するために張り出す広告で、同広告は埼玉在住の会社員で活動名「スターオブドリーム」さんが中心となり、それぞれ全国にいるファン有志10人で企画した。
「スターオブドリーム」さんがりんご娘のファンになったのは2023年3月にリリースした「桜ダイヤモンド」のPVを見てからという。「王林さんがいた先代メンバーの時に一度ファンだったが、コロナ禍でライブに行けず、興味は一度なくなった」と振り返る。
「スターオブドリーム」さんによると「桜ダイヤモンド」の歌詞には、冬を耐えて春を迎える青森の人たちのことが描かれ、先代の代表曲である「ringostar」のサビが入っていたことに「背筋が凍るくらいの衝撃を受けた」という。
「文化や伝統について興味があり、伝承をする覚悟や難しさを少し理解していた。25年という活動を今のメンバーが受け継いでいるという点で心に響いたのかもしれない」と「スターオブドリーム」さん。
応援広告を出そうと決めたのは昨年夏で、2025年が活動25周年と知ったことから。SNSやブログで呼びかけ、10人の出資者が集まった。全員が青森県外のファンで、お互い会ったことはまだないという。
「スターオブドリーム」さんは「りんご娘を通して、青森のことを知る機会になったことに感謝すると同時に、りんご娘を応援する広告だが、文化や伝統を守ることについて考えるきっかけにもなれば」と話す。
青森駅のりんご娘応援広告掲出は4月13日まで。JR山手線新宿駅でも3月下旬から張り出す予定という。