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青森にサブカルチャー型B型事業所「でじるみ」 動画や漫画制作指導も

(右から)「でじるみ青森中央」代表の竹口輝さん、クリエーター支援員の櫻庭俊さん

(右から)「でじるみ青森中央」代表の竹口輝さん、クリエーター支援員の櫻庭俊さん

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 就労継続支援B型事業所「でじるみ青森中央」(青森市浦町奥野、TEL 017-752-6799)が4月1日、開所する。

「でじるみ青森中央」内の様子

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 動画制作やアニメーション・キャラクターデザイン、eスポーツなどを学ぶことができる同事業所。対象は青森市内在住で18歳以上の障害者。「でじるみ」は全国に50以上の事業所を展開。運営会社「Lieve」の竹口輝社長は「エンターテイメントアカデミーと銘打ち、青森県内初となる『好きを仕事に変える』サブカルチャー型就労継続支援B型事業所」と話す。

 竹口社長は、北海道で高等支援学校などの教職員を25年以上にわたって在職していたが、B型事業所の開設を考えるようになったという。当初は他業種での開設を考えていたが、受け持った生徒を「でじるみ」に連れて行ったところ、作品を作る喜びを知り笑顔になったことをきっかけに「でじるみ」の開設を考えるようになった。

 竹口社長は「青森での開設はまだなかったことから、自分らしい仕事や興味のあることに没頭したい人たちの仕事になれるような場になればと、自分自身挑戦してみることにした」と話す。今年3月に函館から青森に移住した。

 同所ではパソコンなどの使い方を指導できるクリエーター支援員や漫画家経験のある支援員のほか、生活支援員などを配置する。パソコンやペンタブレットなどは貸し出し、でじるみ応援団に所属する漫画家の赤松健さんや桂正和さんなど現役のプロによる特別授業や直接質問できるスキルアップの場を設ける。

 4月19日はオープニングイベントとして、青森出身で現在は東京都議会議員、「筆談ホステス」著者で知られる斉藤里恵さんをゲストに招き、講演や見学会を行う。斉藤さんはでじるみ応援団の1人でもある。

 竹口社長は「これまで見学や就労体験を行った人の中には、喜んでイラストを描いたりパソコン操作したりする人がいた。利用者同士で作品をほめ合ったり、今日も楽しかったと笑顔になれたりする場にしたい」と話す。

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