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青森「たらポッキ温泉」が営業再開に向けた支援呼びかけ 40年続く銭湯

「たらポッキ温泉」3代目社長の長内良吉さん

「たらポッキ温泉」3代目社長の長内良吉さん

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 JR鶴ヶ坂駅近くにある銭湯「たらポッキ温泉」(青森市鶴ケ坂)が現在、営業再開に向けた資金支援を呼びかけている。

お湯がないたらポッキ温泉の浴場

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 1984(昭和59)年に食品製造会社だった「三幸食品」が始めた同銭湯。工事用水の井戸水を掘削していたところ、温泉が湧き出したことが始まり。「たらポッキ」は、チーズとタラの珍味で同社の看板商品「たらポッキ」に由来するが、同商品は2019(平成31)年3月に製造を終了している。

 2024年8月に入り、45度あったかけ流し源泉の温度が38度に下がったため一時休業した。設備修理などを重ね、9月に営業を再開したが、源泉の温度は上がらず10月8日から休業となった。3代目社長の長内良吉さんは「業者と話し合っていく中で、配管以外に原因があり、井戸の老朽化が原因という結論になった」と話す。

 源泉は931メートル地下から自噴しており、さらなる掘削も考えたが予算とリスクの問題に直面。積雪発電に取り組んでいる青森のIT会社「フォルテ」(古川)に相談したところ、「スターリングエンジン」と呼ばれる温度調整機械を設置し、源泉を温めることで営業が再開できるめどがたったという。

 2月16日までクラウドファンディングサイトを通じて資金支援を呼びかける。長内さんによると、集めた資金は「スターリングエンジン」の購入費と設置費用に充てるという。来年1月中旬までに目標金額の50%を達成していれば、営業再開に向けて準備を始める。再開は来年2月~4月を目標に据える。

 リターン品は、ねぶた絵のポストカードやTシャツ、バスタオル、店内の受付近くに支援者名として掲載できる権利など。ねぶた絵を描くのは、ねぶた師・北村春一さん。北村さんは店内に展示するねぶたの提供者で、長内さんとは5年以上の交際があるという。

 長内さんは「皆さまの支援があれば、熱い湯を取り戻すことができる。40年の歴史がある温泉をこれからも残し続けていきたい」と話す。

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