青森のプロバスケットチーム「青森ワッツ」のマスコットキャラクター「クイッキー・デッチ」の次シーズンの契約が不透明な状況となっている。
10年のキャリアでインタビュー取材に初めて応じたという「デッチ」
2012(平成24)年設立し、今年で10周年を迎える青森ワッツ。デッチは創立当初から在籍し、公募によって生まれたリスのキャラクター。試合中にチアダンスチーム「ブルーリングス」と一緒に選手を応援したり、県内でワッツの広報活動に取り組んだりしている。背番号は「ワッツ」の発音にちなんで「02」。
ワッツは10月1日に始まる2022-23シーズンに向けて「BE THE CHANGE」のスローガンを掲げ、心機一転を図っている。昨シーズンから契約を更新した選手は2人のみ。現在までに選手全員との契約は完了したが、8月3日に更新された青森ワッツのツイッターによると、デッチとは「契約を保留」にしているという。
ブースターからは「デッチがいないワッツは考えられません」「こんなに頑張っているデッチを…」(原文ママ)などのコメントが寄せられ、デッチの今後を心配する声が寄せられている。事業部の長谷川万利子さんは「Bリーグでは、公式マスコットキャラクターが非公式になるケースもあり、必ずしも公式であり続けられるわけではない厳しい世界。デッチの契約も残念ながら未定」と話す。
デッチによると、契約更新に向けて、ダンスの技術向上と毛並みを整えること、公式グッズの売り上げを向上させることの3つの目標を掲げたという。「実は公式グッズのデザインはデッチが担当していて、ブースターがより欲しくなるグッズ制作を目標としたようだ」と長谷川さん。
デッチは昨シーズンに行われたBリーグのナンバーワンマスコットを決める大会で、24位から29位と順位を下げた。長谷川さんは「今シーズンのスローガンに合わせたチェンジがデッチ自身にも必要ではないかと考え始めているようで、精力的にダンス練習に励むなど心境に変化があったようだ」と話す。
デッチは9月上旬、北谷稔行社長との面談を予定する。