スープカレーとスイーツの店「たわごと」が青森市新町にオープンして3カ月がたった。
5~6種の野菜を取り入れたスープカレー、スイーツをメインに提供する同店。パサージュ広場でバー「BAR」を経営する中嶋航輝さんが昨年4月、同広場の裏小路から新町通りに移転したワインバー「はなうた」の店舗跡に出店した。
中嶋さんは函館出身で、看護師として青森で就職した。約6年の勤務の中で、副業としてバーで働くようになり、店で出会う人と何かを始めるということが増えていった。バーで知り合ったオーストラリア人夫婦の家にホームステイを経験したこともあったという。
2018(平成30)年12月に「BAR」を開業。2020年10月には経営権を譲り受けてパン店「LA PANADERIA(ラ・パナデリーア) aomori」(新町1)を始める。中嶋さんは「バーで知り合った人と良縁になったり、新規事業のきっかけになったりしている。『たわごと』もバーで大家と知り合ったことがきっかけになった」と振り返る。
店舗面積は約12坪。席数は12席。店内は中嶋さんが「BAR」の営業終了後に夜な夜な塗り直し、白から黒を基調とした壁に塗り直した。築80年という建物で、都市計画エリアになっており、建物が2025年9月に壊される。「営業も今のところはその時まで。気負いせずに営業できている」と中嶋さん。
メニューは、スープカレー単品(1,280円)、スイーツとドリンクのセット(1,980円)のみ。スープカレーは函館のスープカレー店のアイデアやレシピをベースにしている。老若男女に来てもらおうと食べやすさにこだわったという。
トッピングメニューに、ゆでたまご(120円)、角煮(150円)、カニクリームコロッケ(250円)などを用意。スイーツ各種(480円)とスイーツの盛り合わせ(1,280円)、コーヒー(500円)やソフトドリンク(400円~)、ビール(800円)などのアルコールも提供する。
オープンして3カ月がたち、中嶋さんは「お酒を飲まなくてもいい夜の店が少ないと感じたことが始めようと考えたきっかけ。店名は、出店について周りから『たわごと』と言われたことから」と振り返る。「スイーツだけでもいいし、コーヒーを飲むだけでもいいので気軽に立ち寄ってほしい」とも。
営業時間は11時~23時。