青森県立郷土館(青森市本町、TEL 017-777-1585)が9月20日、開館50周年を迎えた。
同施設は、「ふるさとの過去を語り、現在を考え、未来を展望する」をテーマに青森県の文化や歴史、伝統の資料を展示する総合博物館。50年間に集めた資料は10万点に及ぶという。常設展示のほか、講習会や出前授業などさまざまな学習の機会を用意。2010(平成22)年に入館者200万人を記録した。
特別展示室「大ホール」は1931(昭和6)年に第五十九銀行青森支店(のちの旧青森銀行本店)として建てられたもので、2004(平成16)年には、国の登録有形文化財(建造物)に登録されている。現在は耐震診断基準の目標値を下回る部分が一部であったため、2021年2月から臨時休館している。
同施設では、開館日に当たる9月20日に合わせて特設サイトを開設した。過去50年間に開催した特別展の紹介や図録を無料ダウンロードできるようにしているほか、公募した郷土館の思い出やエピソードを公開している。エピソードの募集は2024年3月29日まで行っている。
同施設学芸課の増田公寧さんは「現在のところ、工期と再開は未定だが、開館して半世紀という節目に作った特設サイトを見ていただき、再開までお待ちいただけたら」と話す。