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青森にクラフトビール醸造所 ギャレスさんが2年越しの開業

オーナーで醸造家のギャレス・バーンズさん(右)、スタッフの三上小春さん(左)

オーナーで醸造家のギャレス・バーンズさん(右)、スタッフの三上小春さん(左)

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 ブルワリー「Aomori Brew Pub(アオモリブリューパブ)」(青森市安方、TEL 017-711-8254)が4月21日、グランドオープンした。

「日本ではまだ珍しい」という生ビールシステム

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 青森市初のクラフトビール醸造所とボトルショップを兼ねた同店。米コロラド州出身で、米空軍勤務を経て青森県に移住し、津軽三味線奏者や醸造家として活動するギャレス・バーンズさんが立ち上げた。

 グランドオープンは当初、2020年を予定していたが、コロナ禍の影響を考慮しながらタイミングをうかがっていた。その間、ギャレスさんが弘前で経営する「Be Easy Brewing」のクラフトビールや日本各地のクラフトビールの販売、喫茶店「マロン」(青森市安方)のコーヒー豆や青森カシスなど地元の果実、米、野菜など地産の原料を生かしたビールの醸造、OEM(他社ブランド製品製造)を行ってきたという。

 昨年6月1日、グランドオープンに向けて改装工事に着手。客が自分で好みのビールを好みの分量でつぐスタイルのシステムを採用した。ギャレスさんは「ガソリンスタンドのように、ついだビールの分量で料金がカードに加算される仕組み。価格は常に表示されるから安心できるし、初めて飲むビールを少しだけ出して試飲することもできる。欧米ではメジャーなシステムだが、日本ではまだ珍しいので楽しんでもらえたら」と話す。

 フードは持ち込み可能。「何でも好きなものを買ってきてもらえれば」とギャレスさん。近隣のテイクアウトできる飲食店のマップを作成中だという。ビールは常時8種類を用意。たるの中身がなくなると、違う種類のたるを補充する。ギャレスさんは「1週間ほどで新たな味わいを楽しめる」と笑顔を見せる。その他、ウーロン茶やコーラ、ジンジャーエールなどのソフトドリンクも用意する。

 店舗面積は約35坪。「青森らしさをちりばめた」内装に、壁に店名のモダンなロゴとこぎん刺しを合わせたデザインを施し、小上がりにもあけび細工をあしらった照明や津軽塗のテーブルを置く。「クラフトビール店なのに青森をたっぷりと感じられる、そんな場所になれば」とギャレスさん。

 ビールを楽しむための仕掛けもいろいろ考えているというギャレスさんは「普段は飲めないような県外のクラフトビールを取り寄せるイベントを開きたい。クラフトビールが全く分からない人でも、逆にマニアの人でも、どんな人でも満足してもらえるような店を目指したい」と意欲を見せる。

 営業時間は17時~22時(土曜は15時)。日曜・月曜定休。 

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