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青森のホタテ貝殻を使ったネイルポリッシュにパステルカラーの新色

「CYAN」春の新色。左から「水浅葱 - mizuasagi -」、「海松 - miru -」、「澄桜 - kiyora -」、「深音 - sion -」、「海月- umituki -」

「CYAN」春の新色。左から「水浅葱 - mizuasagi -」、「海松 - miru -」、「澄桜 - kiyora -」、「深音 - sion -」、「海月- umituki -」

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 青森の水産食品加工会社「山神(やまじん)」(青森市油川)が3月31日、ホタテ貝殻を原料とする水性ネイルポリッシュ「CYAN(シアン)」の新色を発売した。

新色「澄桜 - kiyora -」

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 ホタテの養殖から加工までを行う同社が、ホタテ貝殻で開発したネイルポリッシュ。昨年5月に4色を発売し、今回、春をイメージしたパステルカラー5色を加えた。

 同社では昨年、年間約8000トン廃棄されるというホタテ貝殻を再利用する商品開発プロジェクトを立ち上げた。商品企画開発担当の相澤理恵さんは「SDGsが身近になっていることもあり、貝殻を産業廃棄物のままにせず、何かしなければという意識がずっとあった」と話す。

 プロジェクトチームは女性5人。専務と常務が女性ということもあり、「女性目線で、わくわくするかわいいものを作ろう」と意見が一致したという。相澤さんは「調べていく中で、ホタテの貝殻は顔料としても使われていることを知り、爪にも環境にもやさしいネイルポリッシュを作ろうと決めた。ネイルの知識がなく、商品化するためにいろいろ調べたり、製造に協力してくれる会社を探したりと、ゼロからのスタートだった」と振り返る。

 商品は、爪に負担のない自然由来の成分を使った水性ネイルで、「特有のツンとした臭いがなく、落とす時は湯に浸すと簡単にはがれるのも特徴」だという。「爪の弱い人や、仕事柄、普段ネイルができない人にも、休日だけでもおしゃれを楽しんでほしい」というプロジェクトチームの思いを形とした。「親子で塗って楽しんでいる人もいるようで、安心して使ってもらえる商品になって良かった」と相澤さん。

 新色は、同社インスタグラムのフォロワーにアンケートを行い、要望をリサーチして人気のあった5色を選んだ。相澤さんは「フォロワーと一緒に作りたかった。当初は2色くらいの予定だったが、サンプルで作った5色どれもがかわいくて、全色販売することにした」とほほ笑む。「ホタテの貝殻は高温焼成(しょうせい)を重ねると真っ白になる。全色、白が混ざっているので柔らかい発色を楽しめる。たくさんの人に試してほしい」とも。

内容量は9ミリリットルで、価格は各1,850円。同社ウェブサイトで販売するほか、青森県観光物産館アスパム(青森市安方)、青森駅ビルラビナ内「KISUKE」、HOME WORKS(弘前)、八戸ポータルミュージアムはっち(八戸)でも取り扱う。

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