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青森県立美術館・冬の風物詩「雪の帽子をのせたあおもり犬」 ライブ配信も

雪の帽子をのせた「あおもり犬」。展示室Fから撮影

雪の帽子をのせた「あおもり犬」。展示室Fから撮影

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 青森県立美術館(青森市安田近野、TEL 017-783-3000)の屋外に展示する「あおもり犬(けん)」の頭上に現在、雪の帽子ができている。

2018年の「あおもり犬」

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 「あおもり犬」は、弘前出身の現代美術家・奈良美智さんによる、高さ約8.5メートル、横幅約6.7メートルの白い犬の立体作品で、2005(平成17)年の開館当時から展示する同館のシンボル作品。毎冬、頭上に雪が積もる様子は「雪の帽子をのせたあおもり犬」としてあおもり犬ファンや来館者に親しまれ、冬の風物詩となっている。

 今冬、1月中旬までは例年に比べ降雪が少なく気温が高い日もあり、雪の帽子はできては溶けるのを繰り返していたが、1月後半から気温が下がって再び雪が積もり始め、現在は1メートルほど積もっている。

 「雪の帽子」は気温の変化や風の影響などでさまざまな形に変化する。同館スタッフの長谷川睦さんによると、2015(平成27)年は帽子が斜めに傾きベレー帽のようになったり、2018(平成30)年はつばのある帽子の形になったりと、年により変わるのが見どころだという。

 「あおもり犬」は昨年10月、展示後初めて再塗装した。「塗装前後で比べるのは難しいが、今年積もりづらく感じるのは気候だけでなく、もしかしたら滑りやすくなっているからかもしれない」と長谷川さんはほほ笑む。

 同館では昨年の冬、ユーチューブで「あおもり犬」に雪が積もっていく様子を伝えるライブ配信を始め、冬の「あおもり犬」を自宅でも楽しめるようにした。長谷川さんは「『あおもり犬』自体にファンが多く、特に冬はいろいろな姿に変化するので、視聴者からコメントなどを頂けるのがうれしい。帽子の形の変化も楽しんでほしい」と話す。

 積雪の期間、館外の「あおもり犬外部連絡通路」を閉鎖するため、「あおもり犬」は奈良さんの作品を展示する「展示室F」から見ることができる。長谷川さんは「『あおもり犬』は四季それぞれ違う表情を見せる作品。夏に屋外で間近で見られるのも魅力の一つだが、冬にしか見られない姿もたくさんある。展示室の中からでも近くに感じることができるので、いろいろな表情の『あおもり犬』を見に来てほしい」と笑顔を見せる。

 開館時間は9時30分~17時。休館日は毎月第2・第4月曜(祝日の場合は、その翌日)、年末年始。

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