
青森県立美術館(青森市安田近野)で現在開催中の回顧展「佐野ぬい:まだ見ぬ『青』を求めて」の公式カタログ販売が8月28日、始まった。
青森出身で「青の画家」として知られる佐野ぬいさんの、2023年に他界するまでの70年間にわたる作品を紹介する同展。123点の作品展示を7月19日から始め、8月14日には1万人の来場者があった。展示は10月13日まで。
公式カタログは、佐野さんの展示作品の図版だけではなく、会場で展示している様子も掲載している。同館展示担当者によると、佐野さんが生前、「青森県立美術館の展示室では、自分の作品が一番映える気がする」と話していたことからカタログに会場の様子も掲載したという。
そのほか、青森出身で現代美術家の奈良美智さんと横浜美術館館長・蔵屋美香さんの寄稿文を掲載する。蔵屋さんは大学時代、佐野さんから卒業制作の指導を受けたことがあるという。9月23日は佐野作品を読み解く内容で記念講演会を行う。
販売は同館ミュージアムショップとオンラインショップで行う。ミュージアムショップでは展示会のTシャツやポストカード、エコバッグ類などのグッズも販売する。
A4版148ページ。価格は3,300円。