
スーツ姿の「前ねぶた」が現在、「ねぶたも仕事をする時代」とSNSで話題を集めている。
8月2日に開幕した青森の夏祭り「青森ねぶた祭」。23の運行団体が大型ねぶたをそれぞれ出陣するほか、ユニークな「前ねぶた」が毎年話題を集める。今年話題を集めているのは運行団体「サンロード青森」の前ねぶたで、パソコンを操作するスーツ姿のねぶた。Xアカウント「しょー」さんが8月1日、「ついにねぶたも仕事をする時代に」と投稿したところ、1万以上のリポスト、4万5000以上のいいねが寄せられている。
前ねぶたは、各運行団体を先導する小型の山車で、近年はスポンサーのキャラクターや商品、アニメや映画が題材に選ばれる傾向がある。運行団体「青森山田学園」の前ねぶたは「いなば」の「CIAOちゅ~る」が題材となり、毎年「かわいい」と話題となる。
話題を集めている「サンロード青森」の前ねぶたは、ヒューレットパッカードがスポンサードした。SC事業本部の櫛引淳治さんによると、前ねぶたでの出稿依頼があり、ラフ画でパソコンを操作するねぶたのイラストをもらったという。
同団体は昨年、デリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」の前ねぶたを制作。今年はヒューレットパッカードのほか、ブロガー・漫画家の「まめきちまめこ」とコラボした「エランコジャパン」の「クレデリオ錠」と「しじみちゃん本舗」の「肝助」の前ねぶたを制作した。担当するねぶた師は吉町勇樹さん。
Xで話題となっていることは知らなかったという櫛引さんは「どのような形であれ、ねぶたが話題になっているのはうれしい」と話す。