「ジブリパークとジブリ展」が11月13日、青森県立美術館(青森市安田近野)で開催された。
2022年11月に開園したジブリパーク(愛知県長久手市)と、ジブリパークの制作現場を指揮した宮崎吾朗さんの仕事や手がけた作品などを振り返る同展。「乗車」ができる「ネコバス」やジブリ映画のシーンを再現したフォトスポットのほか、「三鷹の森ジブリ美術館」やアニメーションの制作背景を紹介する。東北エリアでの開催は今回が初めて。青森でのスタジオジブリの大型企画展示は2010(平成22)年の「レイアウト展」以来で14年ぶりとなる。
入り口に展示するネコバスは、ジブリ美術館として制作した2台目で、1台目と比べて座り心地を改善した物という。「サツキとメイの家」はジブリパークに造られた建物を5分の1サイズで再現した物。このほか、「千と千尋の神隠し」のワンシーンを再現したフォトスポットも設置。展示の最後にはジブリグッズや青森会場限定グッズなどの物販コーナーを設ける。
11月12日は同展開催を記念したオープニングセレモニーが展示室A前で行われた。会場ではスタジオジブリ執行役員の橋田真さんがあいさつを行い、ジブリと青森の関係を紹介。2008(平成20)年の社員旅行で浅虫に宿泊し、盛美園(青森県平川市)を訪れて舞台モデルになったという映画「借りぐらしのアリエッティ」につながったという。
橋田さんは「ジブリの展覧会は難しいという印象があるかもしれないが、子どものための展示が多く、子どもも分からないなりに楽しんでもらえるとうれしい。親子、おじいちゃん、おばあちゃんも誘って足を運んでもらえたら」と話す。
開催時間は9時30分~17時。11月25日、12月9日・23日・26日~1月1日、1月14日・27日定休。チケットは一般・大学生=1,900円(前売り1,700円)、中学・高校生=1,200円(同1,100円)、3歳~小学生=800円(同700円)。2025年2月9日まで。