青森県警が現在、公式ツイッターで津軽弁や南部弁などを生かして特殊詐欺防止を呼びかけている。
南部弁で「んがんどの うめぇ話にゃ かだらねぇ」の標語を印刷したTシャツ
青森県警によると、青森県内の今年の特殊詐欺被害件数は37件で、被害金額は約2億8,000万円に上り、昨年より被害額は大きいという。「注意喚起をより身近に感じてもらいたかったので方言を使った」と広報課の担当者。
ツイートに使われた「『な、だだば(津軽弁であなたは誰の意味)』通じなければ 偽息子」は2018(平成30)年、警察官と県警職員から募集した方言を使った標語の一つ。特殊詐欺被害防止広報の優秀作に選ばれた作品で、ほかにも南部弁や下北弁が使われた標語もある。
ツイートで紹介した標語をプリントしたTシャツは広報課スタッフの手作りで、イベント用に作ったもの。広報課のスタッフが着用するという。南部弁の「んがんどの うめぇ話にゃ かだらねぇ」をプリントしたTシャツも製作。現在のところ、販売の予定はないという。
ネットでは「津軽弁ってオレオレ詐欺の抑止力になるのでは」「君の名は 映画ですね」といった声があったほか、フランス映画「男と女」のテーマ曲が「な、だだば」に聞こえるといった指摘があり、「そうとしか聞こえない」などの反応があった。
同担当者は「最近では、老人ホームなどの入居権が当選したという詐欺の電話があり、断っても『手数料が必要になる』といった切り返しで金銭を急がせるケースがあった。どんな電話でも必ず周囲に相談するなど、すぐに対応しないといったことも心がけてほしい」と呼びかける。