青森県随一の紅葉名所といわれる八甲田山で現在、紅葉が進み、行楽客や登山客でにぎわっている。
「酸ヶ湯自然観察路」にかかる「じごくばし」からの眺め(10月13日撮影)
八甲田山は、十和田八幡平国立公園の北部に横たわる連峰の総称。最高峰の八甲田大岳を中心とする10余の山々で構成される。青森市と十和田市を結ぶ国道103号(八甲田・十和田ゴールドライン)は、道中に八甲田山の自然を楽しめるスポットが点在することから、紅葉シーズンは酸ヶ湯や八甲田ロープウェー、城ヶ倉大橋などに、色づく景色を求めて県内外から行楽客が訪れる。
青空が広がった13日、紅葉の見頃を迎えた酸ヶ湯温泉旅館には多くの行楽客が集まった。周辺には徒歩で散策できる「地獄沼」、「まんじゅうふかし」などのスポットがあり、カメラやスマートフォンを向けて撮影する姿があった。青森市在住の40代女性は「八甲田は肌寒かったが、まんじゅうふかしの地熱で体が温まり元気になった。紅葉を楽しみながらたくさん歩きたい」と笑顔を見せていた。
八甲田ロープウェーに乗車し、八甲田山の紅葉を満喫する県外客の姿も。東京から訪れた60代女性は「青森の街並みや陸奥湾まで見渡せる眺めを楽しめて良かった。今日は晴れていて、青空と紅葉のコントラストがとてもきれいだった」と喜ぶ。
酸ヶ湯温泉旅館のスタッフは「紅葉と温泉を楽しんでほしい。今年の紅葉は少し遅めに始まったが、旅館周辺では例年通り10月中旬ごろまで楽しめそう」と話す。