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青森で「浅虫ねぶた祭」 新作「金魚ねぶた」披露も

浅虫町内を巡るねぶた

浅虫町内を巡るねぶた

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 「浅虫ねぶた祭」が7月19日・20日、浅虫温泉(青森市蛍谷)で行われた。

初披露となった「金魚ねぶた」

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 地域の夏の風物詩として親しまれる「浅虫ねぶた祭」。3年間のコロナ禍をへて2022年に再開し、今年で54回目となる。

 太鼓、笛、手振り鉦(てぶりがね)を演奏する囃子方(はやしかた)と跳人(はねと)の一行は、大小3台のねぶたと共に旧浅虫小学校(浅虫山下)を出発し、ちょうちんや金魚ねぶたなどで祭り仕様に飾られた町内や温泉街を練り歩いた。

 今回は、昨冬開催された「浅虫ねぶた冬の陣」の企画でねぶた師・立田龍宝さん指導の下、地域住民が共同で製作した全長約90センチの真っ赤な「金魚ねぶた」を初披露した。ねぶたを待ちわびた沿道の地元住民や観光客は、跳人や化人(ばけと)からの「ラッセーラー、ラッセーラー」のかけ声に手拍子や歓声で応え、カメラやスマホを向け撮影していた。

 浅虫ねぶた一行は「道の駅ゆ~さ浅虫」駐車場で開催されていた「あさむしマルシェ」会場を経由し、終点の浅虫温泉駅前広場で詰めかけた観客と共にねぶたばやしで盛り上がり、フィナーレを迎えた。

 福島から来たという60代女性は「浅虫温泉に宿泊しに来て、思いがけず祭りを見られた。ねぶた自体見るのは初めてだが、迫力があり盛り上がっていてすごかった。ねぶたがきれいで感動した」と笑顔を見せる。

 浅虫ねぶた祭実行委員会の齋藤貢会長は「浅虫の住民の皆さまが毎年楽しみにしている『浅虫ねぶた祭』を今年も開催できてうれしい。今回、住民やスタッフが減ったため、ねぶたを1台減らし規模を縮小しての開催となったが、思った以上に盛り上がってよかった。ねぶたを初めて見る観光客の皆さまや住民の皆さまが喜んでくれるのが本当にうれしい」と話す。

 「浅虫ねぶた祭」は8月14日にも行う。

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