「りんごで楽しむクリスマス体験イベント」が12月7日、「わいん倶楽部」(青森市新町)で開催された。
青森県りんご対策協議会が初開催した同イベント。「カボチャとハロウィーン」の関係のように、「リンゴとクリスマス」を発信し、普及定着を目的にしている。参加したのは県内外から公募した60人。当初は50人を想定していたが、応募が多かったため10人の枠を増やしたという。
会場では300キロ使ったというリンゴをちりばめたフォトブースやクリスマスツリーのほか、70種のリンゴの品種を集めたリンゴのピラミッドを設置。料理は青森県産リンゴを使ったクリスマスランチコースを用意。ドリンクにもシードルやリンゴジュースなどを用意した。
アトラクションでは、5つの品種の食べ比べや「利きリンゴ大会」のほか、「赤いものをどこかに身に着ける」というドレスコードを設けた参加者全員を対象に、ベストドレッサー賞の発表も行った。
イベントの最後には「りんごライト点灯式」と題し、蜜入りリンゴの品種「こうとく」にライトを当てるとランプのように光るアトラクションを行った。暗くした会場内で、一斉に輝き始めたリンゴに感嘆の声が上がっていた。参加者の1人で「こうとく」を提供した生産者の相馬澄佳さんは「リンゴの蜜は光を当てると輝く特徴がある。壇上から見た会場の様子は感無量だった」と話す。
同会事務局長の高澤至さんは「2025年は青森に西洋リンゴが持ち込まれて150周年となる節目の年。当時もクリスマスに宣教師が教え子や信者らにリンゴを分け与えていたという。少しずつでもクリスマスにリンゴが定着していくようになれば」と話す。