「マツオスーパー」(青森県東津軽郡外ヶ浜町、TEL 0174-22-2057)が9月2日、郷土食の「焼き干し」を使ったおにぎり「焼き干し飯々(まま)」の販売を始めた。
「焼き干し」はイワシの内臓や頭を取り除き、焼いて乾燥させる保存食。「焼き干し飯々」(220円)には焼き干しのだしを使った炊き込みご飯にネギと焼き豚を混ぜ込んだ。焼き干しを粉末にした「ふりかけ」が付く。販売は土曜・日曜のみ。
マツオスーパー社長の石岡明沙実さんは「今年2月にホタテを使ったホットドッグ『#マツオの一撃』を販売し、期間限定のパフェも考えた。地元の産物を使った新しい商品を考えたところ、外ヶ浜でも作られていた『焼き干し』を思いついた」と話す。
「おにぎりは200グラムと大きめで、焼き干しのふりかけは味変を楽しんでもらうために付けた。高級食材になっている焼き干しをふんだんに使えるのは当店だからこそできた」とも。
石岡社長は「焼き干しはかつて陸奥湾一帯で作られていたが、現在は原料となるイワシの不漁や後継者不足で生産量は年々減少している。焼き干しを食べる機会も減りつつあるので、ぜひ外ヶ浜まで足を運んでほしい」と呼びかける。