食品ロスの店「パレットショップ青森南店」(青森市野木野尻)が4月6日、青森流通団地入り口にオープンした。
全国に約2500以上の取引先を持つ卸業「つがる屋」(弘前市)が運営する「パレットショップ」のフランチャイズ1号店。大手量販店で売れ残った飲料・加工食品・菓子などの商品を取り扱い、50~80%引きで販売する。社長の宍戸聡さんは「賞味期限が近い商品や規格外の廃棄食品などを販売することで食品ロス問題に取り組んでいる」と話す。
1号店の「パレットショップ」は、2021年9月に弘前の同社倉庫前で規格外のタマネギを無人で販売したことがきっかけだった。取扱商品点数が徐々に増え、同年10月には有人販売所としてオープン。現在、飲料や加工食品のほか、規格外の野菜や果物などを取り扱う。宍戸さんは「卸業の経験を生かした仕入れで、量販店ではできない価格で提供している」と自信を見せる。
店舗面積は約50坪。コンビニ跡に出店。店舗の3分の一を倉庫スペースにし、パレットの上に商品を載せて販売する。「店名の由来でもある」と宍戸さん。支払いは現金のみ。
4月1日にプレオープンしたところ、口コミやSNSで集客があり、既にリピーターもいるという。宍戸さんは「ただ安売りしているのではなく、SDGsの認知向上と循環型社会の意識づくりにつながれば」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~18時。土曜・日曜定休。