青森のアウトドアショップ「DIRECTION(ディレクション)」(青森市問屋町)が8月3日、津軽びいどろとコラボした「ランタングローブ」を発売した。
津軽びいどろのランタングローブを開発した店主の佐々木朗人さん
ランタングローブはランタンの炎をカバーするガラス部分。企画したのは、4月29日に観光通り沿いにオープンしたアウトドア用品のセレクトショップ。店主の佐々木朗人さん自身が気に入ったギアや「家でも使える」キャンプ用品を選び販売している。
佐々木さんは平内出身で消防士として勤務していたが、アウトドアが好きで自分の店を持つために独立。ソロからファミリーまでさまざまな楽しみ方があるキャンプの魅力を伝えようと店を始めたという。
オリジナルグッズの開発も実現させたい夢の一つだった。地元の工芸品でキャンプ用品ができないかと考えていたところ、以前から食卓で愛用していた津軽びいどろでできないかと打診をしたことが始まりだった。
津軽びいどろは、漁業用の浮玉(うきだま)製造で培った「宙吹き」の技法を使い、「北洋硝子」(富田)が一点一点手作りで製造する青森県指定の伝統工芸品。カレット(色ガラス)と呼ばれる色鮮やかな色彩表現が特徴。「津軽びいどろの製品はキャンプで使っていた」と佐々木さん。
仕上がったランタングローブは最初から満足のできる仕上がりだったという。佐々木さんは「温度差をテストしてみたが、問題は全くなかった」と笑顔を見せる。
販売は店頭のみで、8月3日~6日の各日5個ずつ。予約や通販には対応しない。佐々木さんは「既に県外から問い合わせがあり、手応えを感じた。初めてのコラボ商品の企画だったため、 少ない数でスタートしたが、増産や季節に合わせた色などの販売などに取り組んでいきたい」と意欲を見せる。
価格は9,900円。