
青森のよさこいチーム「凛轟(りんごう)」が6月8日、北海道・札幌で開催された「第34回YOSAKOIソーラン祭り」で「マルちゃんpresents U-40大会」の大賞に選ばれた。
青森だけでなく、八戸や黒石のメンバー約15人で結成している同チーム。平均年齢26歳で、結成7年目。YOSAKOIソーラン祭りには初出場。同チーム代表の桑野太耀さんは「本場の地で演舞したいという思いはずっとあった。無名で若手のチームがこのような結果を出せたことは、何よりも大きな自信になった」と話す。
YOSAKOIソーラン祭りは、本祭審査、U-40審査、ジュニアチーム審査の3つに分かれ、U-40大会は、40人以下のメンバーの演舞を審査する。1ブロックに全国から集まる15~16チームが出場し、1位と2位が一次審査を通過する。二次審査は、一次審査に勝ち進んだ10チームで行い、大賞は優勝となる。
「青森の魅力を、演舞を通じて伝えたかった」という同チームは、津軽三味線やねぶたなどを盛り込み、「もう一度観たい」と思ってもらえるような演舞を目指したという。演目は「あどはだり」で、津軽の方言で「おかわり」の意味を持つ。
同チーム副代表の藤岡奈々子さんは「十人十色でクオリティーが高いよさこいチームの中で、大賞に選ばれた時、『え、本当に?』と思わず思ってしまった。ねぶた同様に観客と一緒に楽しめる作品だったことが評価されたのでは」と振り返る。
桑野さんは「青森の豊かな地域色があったからこそ、U-40大賞に選ばれたと確信している。YOSAKOIソーランの普及活動とよさこいを通して青森の魅力を表現し続けていきたい」と意欲を見せる。