
プロバスケットチーム「青森ワッツ」のマスコットキャラクター「クイッキー・デッチ」が5月31日で同チームを「退団」した。
デッチは公募によって生まれたリスを模した妖精のキャラクター。同チーム創設当初から12年間在籍した。「ワッツ」の発音にちなんだ「02」の背番号をつけ、試合の応援や広報活動を担当し、県内外に多くのファンを持つ。Bリーグ各公式マスコットの活躍をファン投票で決める「B.LEAGUE MASCOT OF THE YEAR 2024-25」では、出場したマスコット50キャラクターのうち12位を獲得。B2リーグでは2位に輝いた。
5月30日に退団が発表されたデッチに対し、SNSでは「ブースター」から「ワッツは引き続き交渉を続けないの?」「デッチが退団するってどういうこと?」など心配する声があった一方、「素晴らしい向上心」「修行を積むりすをこれからも応援してる」(以上原文ママ)などの応援コメントも寄せられた。
デッチの通訳を務める「青森スポーツクリエーション ブルーリングスディレクター」のRUIさんは「デッチは青森ワッツの公式マスコットとして活動しさまざまな体験をする中で、県外にも活動の幅を広げたいと考えるようになった」と話す。「マスコットオブザイヤーで自己最高順位を獲得したことで名前が全国に広まり、マスコットとして飛躍するために、もっと広い世界に行くために、フリーランスで活動してみたくなった」とも。デッチは6月1日から「フりーランす」として活動しているという。
RUIさんによるとデッチは、青森ワッツの渡邊裕介社長にフリーランス転向の意志を伝え、快諾を得たという。RUIさんは「背中をポンと押してもらった。ブースターの皆さまには、不安に思わずこれからも温かく見守ってほしい」と話す。