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青森に23歳移住者が喫茶店を開業 70年以上前のテナントに

中野ゆのさん(左)と小林ディランさん(右)

中野ゆのさん(左)と小林ディランさん(右)

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 喫茶店「ゆのレコード」(青森市古川2)が4月4日、オープンした。

ゆのレコードの店内

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 昨年、大学を卒業して青森に移住した神奈川出身の中野ゆのさんが開業した同店。1953(昭和28)年以前に建てられたというテナントを、中野さんが1人で改装してオープンさせた。中野さんは「青森の人たちはみんな、優しい。移住してまだ1年しかたっていないが、良くしてもらった青森の人たちに恩返しがしたい」と話す。

 中野さんは現在23歳でボカロPとしても活動する。入居したテナントは、店を持ちたいとSNSで知り合った人に相談したところ紹介された物件という。「まさに廃虚のような店内だったが即決した」と中野さんは笑う。

 店舗面積は約4.2坪。席数はカウンター10席。オープン準備に当たり、壁の修繕やトイレも修理した。保健所の営業許可が出た際は、今までの苦労が認められたような気持ちになったという。出店には別のボカロPの協力もあった。

 現在のメニューは、コーヒー、緑茶(以上500円)、コーヒーと緑茶の飲み放題コース(1,500円)。いずれも菓子が付く。東京から来た中野さんの友人・小林ディランさんが当面スタッフとして働く。小林さんは「豚丼などのイートインメニューを作っていきたい」と話す。

 プレオープン時からSNSを見て訪れる人や近くの住民が訪れているという。中野さんは「『こんな所に店を開業してくれてありがとう』と近所の人から感謝されたこともあった。気軽にくつろげる店を目指したい」と話す。

 営業時間は10時~19時。休業日はSNSで告知する。

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