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青森のかまぼこ店が「ほだでメンチ」 郷土料理をホタテでアレンジ

陸奥湾産ベビーホタテを丸ごと使った「ほだでメンチ」。ホタテは津軽弁風に「ほだで」と表記した

陸奥湾産ベビーホタテを丸ごと使った「ほだでメンチ」。ホタテは津軽弁風に「ほだで」と表記した

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 「丸高 高橋蒲鉾(かまぼこ)店(=高ははしごだか)」(戸山荒井、TEL 017-742-1744)が2月7日、ホタテ入り揚げかまぼこ「ほだでメンチ」の販売を始めた。

「ほだでメンチ」パッケージ上部

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 かまぼこや練り物、総菜などを製造販売する同社。2023年8月、中国の日本産水産物輸入停止のニュースを聞き、商品構想に入った。高橋真史社長は「輸入停止に続き、ホタテが不漁という話も耳にし、ホタテ産業を応援したいと開発を進めてきた」と話す。

 同商品は陸奥湾産ベビーホタテに野菜入りの魚のすり身をまぶして揚げている。イカのゲソ部分を叩いてミンチにし、ニンジンなどの野菜と混ぜて焼いたり揚げたりする青森の郷土料理「イカメンチ」から着想を得て、工場長の齊藤立(たつる)さんが試作を重ねてきた。「イカメンチのように細かくするより、丸ごと入れる方がホタテの味を感じられた。つなぎはなるべく少なめにし、うまみを味わえるように仕上げた」と自信をのぞかせる。

 パッケージには、青森県の形を模した波の間から岩木山が見えるイラストを採用。齊藤さんは「平内や浅虫から青森市方面へ向かう道中、海の向こうに岩木山が見える場所があるのを表現した。こだわりの一つ」と顔をほころばせる。

 当面は、あおもり北彩館新青森駅店(石江)と青森ふるさとショップアイモリー(安方)の2カ所で販売。高橋社長は「国内外の観光客が多く訪れる場所から店頭に並ぶ。手軽に食べられるので、まずは本商品で青森ホタテの味を知ってもらい、今後のホタテ消費につながれば」と話す。販売場所は今後も増える予定。

 参考小売価格は600円(5個入り)。

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