青森市が10月11日、フリーペーパー「青森ふぁん通信」の配布を始めた。
市民や市内で働く人に取材をし、それぞれが感じる青森の魅力などをまとめた同冊子。企画した青森市地域おこし協力隊員の磯野咲さんは「業務を通じてオリジナリティあふれる活動をする人や郷土愛を抱く人に多く出会った。青森を訪れる人に知ってもらい、青森ファンになってほしい」と話す。
フリーペーパーは「ファン」をテーマに展開。「知るとファンになってしまう」活動や仕事をする人、市民が感じる日常生活での「楽しさ(Fun)」を紹介する。青森の民俗研究をする学芸員や地場産品を扱う土産店の店員、定年退職後に東京からUターンした男性、京都出身のIターン女性など11人を取材した。
同市企画部で移住促進事業を担当する磯野さんは「青森市に訪れた人やワーケーション体験者がより関心を持つよう、津軽弁、伝統工芸品、観光など、青森らしい切り口をちりばめた。再訪のきっかけになれば」と話す。「市民が読んでも新たな視点を発見できるのでは」とも。
冊子のデザインは青森在住でデザイナー、イラストレーターの豊川茅(ちえ)さんが担当した。磯野さんは「細部まで作り込む豊川さんのイラストやデザインが好き。昭和の土産物風のレトロテイストとねぶた衣装のような色合いを提案してくれ、インパクトあるデザインに仕上がった。多くの人に読んでほしい」と笑顔を見せる。
初回発行部数は500部。A4サイズ。「ねぶたの家ワ・ラッセ」(青森市安方1)や青森市役所柳川庁舎(柳川2)などに設置する。