青森市が8月4日、移住者などとの交流を目的にした交流会を開いた。
主催は移住者の定住促進や支援を行う市企画部連携推進課。移住者が地域住民との親交を深めたり、青森の文化に触れたりすることを目的に定期開催している。同企画の経緯について、担当の伊藤寛子さんは「私自身がねぶた好き。せっかく移住して青森市民になったのだから、参加して楽しんでほしいと考えた」と話す。
当日は移住者や二拠点居住者、移住検討者、青森のサッカークラブ「ラインメール青森FC」の多々良敦斗選手、青木義孝選手、東島大成選手とその家族など32人が参加。職員が参加者への着付けを行った後、青森市役所ねぶた実行委員会の運行にハネトとして加わった。
青森ねぶた祭に参加するのも見るのも初めてという参加者が多く、着替えの段階から終始にぎやかな雰囲気に包まれた。市職員や地域おこし協力隊員などが誘導しながら、熱気あふれる祭りを体験した。
参加者からは「昨年は見るだけだったが、今年はハネトに挑戦できて楽しかった。来年は自前の衣装で参加したい」「祭りをきっかけに、垣根なく交流できた」などの声が聞かれたほか、東京在住で移住に関心のある30代女性は「ハネトとして参加し、一体感を味わえた。運営側や団体の方々の気合いが感じられ、地元の人にとって誇りがある祭りなのだと思った。来年もぜひ来たい」と笑顔を見せる。
今後について伊藤さんは「過去最多の参加人数となった。改めて『青森ねぶた祭』は青森市のキラーコンテンツだと実感。楽しかったという声を多くもらったので、来年も開催したい」と意気込む。