青森市が7月14日~17日の3日間、親子向けのワーケーション企画を開いた。
主催は市企画部連携推進課。県外在住者を対象にした移住施策の一つで、青森での暮らしやリモートワーク環境、アウトドアレジャーなどを体験し、移住意欲を強めてもらうことを目的としている。
親子向けにした理由について同課担当の正木秀朋さんは「昨年実施したワーケーションでは家族での参加が多かったため、需要が高いのではと考えた。親子で参加しやすいよう、連休や夏休みを実施期間にした」と話す。今回は親子3組9人が参加。8月のワーケーションは4組が体験予定。
ワーケーションの行程は、夏の青森や地元住民との交流を楽しめる内容を重視。浅虫でのSUP(サップ)体験や浅虫ねぶたの鑑賞、モヤヒルズでの外遊びなどのプログラムのほか、ねぶたの技法を使ったうちわ作り、移住家族を交えた夕食交流会など、さまざまなコンテンツを盛り込んだ。
参加した東京都在住の40代女性は「観光では得られないような、地域住民との交流がしたいと考え参加した。車移動がメインだったり、宿泊施設周辺の静かな環境を感じたり、青森の生活や文化に触れられたりした」と振り返る。4度目の来青だという10代男性は「海や山などの自然が近く、いい意味でちょうどいい田舎。なじみの風景や場所が増えてきたので、また父と参加したい」と笑顔を見せた。
正木さんは「移住者や関係人口を増やしていくため、青森を好きになって再訪してもらえるような内容や企画を考えていきたい。青森の人にまた会いに来てほしいし、移住も考えてもらえたら」と期待する。
親子向けのワーケーションは平内町、今別町、外ヶ浜町、蓬田村でも実施予定。募集は既に締め切ったが、想定を上回る応募があったという。