青森市小牧野遺跡保護センター(青森市野沢沢部)で7月20日、荒川小学校(荒川柴田)6年生25人が縄文土器作りと薫製体験を行った。
船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の一環として、3部構成で行った同イベント。最初に、青森市小牧野遺跡保護センターの後藤公司副館長がオリエンテーションを行い、小牧野遺跡環状列石のことや、縄文創世記から縄文晩期までの土器のデザインの変化について学んだ。
続く火おこし体験では、4~5人のチームで6班に分かれて「まいぎり式」を体験。児童たちは火をおこす人、応援する人と自然に役割分担して力を合わせた。30分という制限時間の中、6班のうち3班が火おこしに成功した。
最後は縄文土器作り。粘土の扱いがうまくできず苦戦している児童もいたが、自由な発想を加えたオリジナリティーのある土器を作り上げる児童の姿が多くあった。
講師を務めた後藤さんは「子どもたちが体験中に『縄文人はすごい』と言っている声が聞こえ、縄文人の生き様や技術の素晴らしさに少しでも気づいてもらえたと思い、うれしかった」と笑顔を見せた。