青森・八甲田山頂の樹氷が現在、見頃を迎えている。
国内では、八甲田と山形・蔵王、秋田・八幡平の3カ所しか見ることができない樹氷。「アオモリトドマツ」が着雪することで生まれ、白い形から「スノーモンスター」「ホワイトモンスター」などの愛称で知られる。
標高1324メートルの八甲田山頂はロープウェーで約10分の場所にあることから、冬季はスキーやスノーボード以外にも観光スポットとしても知られ、樹氷目当てに訪れる人も多い。
2月11日の山頂周辺は雪霧で約100メートルの視界だったが、時折、光が差し、氷点下は下回る気温ながら2月としては暖かい日となった。山頂公園駅付近ではスマートフォンやカメラのほかにアクションカメラなどを構える客や観光客の姿もあり、団体の外国人観光客も多く見られた。
奈良から観光で訪れたという50代男性は「ガイドから年数回しかない絶好の天気と聞き、良いタイミングで見られてうれしい。樹氷の造形が持つ不思議さと自然の美しさに興奮した。見頃が終わるまでにもう一度来たくなった」と笑顔を見せていた。
八甲田の樹氷の見頃は3月中旬まで。