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青森・野沢バス停隣に手書きのクマ注意看板 クマ遭遇体験談で注意喚起

クマに追いかけられたことを知らせる手書きの看板

クマに追いかけられたことを知らせる手書きの看板

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 青森市営バス「野沢」バス停隣に現在、クマ出没を注意喚起する手書き看板が立てられている。

クマに追いかけられたことを克明に描く

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 看板には「熊に殺されかけました」「危機一髪・九死に一生・奇跡の命拾い」(原文ママ)とあり、10月3日に自転車で走行中、クマに追いかけられた様子が1000文字以上の文書で手書きされている。追加説明と題した別紙には、「回し読みしてほしい」「勇気を出して臆病者になりましょう」などと書かれている。

 バス停から徒歩3分にある青森市小牧野遺跡保護センター「縄文の学び舎・小牧野(こまきの)館」(青森市野沢)副館長の後藤公司さんは「看板が立てられたのは1週間くらい前。近づかないと読みきれないボリュームで、『フンガーフンガー』とクマに追いかけられた描写がリアルで館内スタッフの間で話題になった」と話す。

 小牧野遺跡は現在、クマの目撃情報などを受け今季の見学を休止している。「遺跡は休止しているにも関わらず、入ろうとする見物客が中にはいる。この看板が少しでも危機感を持っていない人に届けば」と後藤さん。

 バス停がある野沢町会では10月7日にクマの目撃情報が2件あり、現在注意を呼びかけている。町会長の長内石男さんは「手書きの看板は誰が立てた物なのか分からないが、おそらく町会外の人。町会の住民であれば自転車を乗る人は限られており、クマに追いかけられたということであればすぐに私に連絡がある」と話す。

 長内さんによると、同町会では毎年クマの目撃情報はあるがこれまで人的被害はないという。長内さんは「寄せられたクマの目撃情報を警察に通報すると現場聴取などがあることから通報しないケースはある。例年に比べると今年のクマは街に近づいている印象はあり、もしかすると通報していない目撃情報は想像以上に多いのかもしれない」と話す。

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