
画家・齋藤達夫さんの個展「Following My Heart」が7月30日、「カフェ・デ・ジターヌ古川店」(青森市古川1)の「ギャラリーDEAU(であう)」で始まった。
カフェ開業20周年の一環で、齋藤さんの作品24点を展示する。主催する外崎聡子さんは「齋藤さんに出展依頼を何度もしていたが、断られていた。今回はジターヌの20周年ということでようやく実現に至った」と話す。
齋藤さんは1947(昭和22)年、静岡生まれ。50歳までは東京でデザイン会社を経営していたが、コンピューターによるデザインが求められるようになってきたと感じ、デザイン会社を辞めて日本料理店や焼き鳥店などで働くようになった。現在は経堂で「デルハイル八九」というバーの店長を務める。
外崎さんは「デルハイルが下北沢にあった時に通っていた。齋藤さんとは店で出会い、齋藤さんを通じていろいろな人と知り合った。ジターヌでのイベント開催にもつながっている」と振り返る。
齋藤さんの画業は18歳からスタート。全て手書きのスタイルで、人気の「熊」シリーズは手書きの丸、三角、四角を組み合わせた作品。「個展のタイトルは、熊シリーズを描き続けた自分の気持ちから解放されたという意味を込めている」と齋藤さん。
個展開催に合わせ、齋藤さんの作品をラベリングしたカフェラテベースを販売。35本限定。価格は、250ミリリットル=1,700円。
齋藤さんは「77歳にして初の個展の地方開催。青森は訪れたことも初めてだが、知り合いは多く、青森の知り合いの写真をもとに描いた作品もある。多くの人に見てもらい、何かを感じ取ってもらえるとうれしい」と話す。
開催時間は10時~17時。入場無料。8月11日まで。