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青森で縄文酵母入りクッキー「縄文のかけら」 割れやすさ逆手に

割れてしまったクッキーをパッケージする(写真提供=「めざめの縄文酵母」)

割れてしまったクッキーをパッケージする(写真提供=「めざめの縄文酵母」)

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 任意団体「めざめの縄文酵母」(青森市浪館、TEL 080-5225-4334)が4月3日、縄文酵母入りクッキー「縄文のかけら」の販売を始めた。

任意団体「めざめの縄文酵母」代表の山下和恵さん

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 米粉を使ったクッキー特有の「割れやすさ」を逆手に取った同商品。1月に販売を始めた遮光器土偶をかたどった「縄文酵母クッキー」をさらにブラッシュアップしたという。青森の縄文遺跡から見つかった遺物をモチーフに、大・小の遮光器土偶クッキー各1枚、勾玉(まがたま)クッキー1枚をパッケージする。いずれも焼成や包装の過程で割れてしまったクッキーを使う。

 同団体代表の山下和恵さんは「土器や土偶などの遺物が見つかる際、多くは割れた状態であることから着想を得て、割れたままで商品化した」と話す。つなぎ合わせて復元を楽しんでもらえるよう、土偶のイラストも封入する。

 同商品に使う酵母は「三内丸山ユメカモス」。青森産の米粉やどんぐり粉、津軽海峡の海水由来の塩を使う。「三内丸山ユメカモス」は三内丸山縄文遺跡の約4200年前の地層から見つかった酵母。クッキーの製造は山下さんも手がけるが、青森市内のB型作業所「やましろ作業所」にも委託する。

 「当初はよく割れていたが、最近は慣れてきたためか割れずに焼き上がることが増えた。わざわざ割っている」と山下さん。「家族や友人とシェアして、土偶や勾玉の模様を楽しみながら『縄文のかけら』をつなぎ合わせて遊んでから食べてほしい」と話す。

 価格は972円。アロマケアサロン「アクアオーラ」(同)、ねぶたの家 ワ・ラッセ(安方1)で販売する。5月からはKISUKE(柳川1)でも販売する。

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