トークイベント「青函往来(オーライ)」が1月9日、イベントスペース「PENT HOUSE(ペントハウス)」(青森市古川1)で開催された。
函館と青森の交流を活発化させようと企画した同イベント。1月6日には青森から関係者らが函館に行き、旧市街などを街歩きした。1月9日は函館から10人以上の関係者が青森や弘前を街歩きし、それぞれの課題や活動をテーマにしたトークイベントを開催。主催は「青森市まちなかエリアプラットフォーム」。
トークイベントは2部制で、1部は「地方で女性編集者が生き抜く術とは?」と題し、「Huuuu」(長野県長野市)の社長で編集者の徳谷柿次郎さんと八戸の編集ライター・栗本千尋さん、十和田で書店「TSUNDOKU BOOKS(ツンドクブックス)」を営む長嶺李砂さんが登壇。2部は函館から不動産業などを手掛ける蒲生寛之さんと「はこだて西部まちづくRe-Design(HWeR)」社長・北山拓さんの2人、青森からは「Qlock Up(クロックアップ)」社長の中村公一さんと弘前からチャイスタンド「muka(ムカ)」店主の秋元名歩さんが登壇し、青函のまちづくりについて意見交換した。
1部は地方から上京し、編集ライターに至った栗本さんと長嶺さんの経歴を紹介。会場の笑いを誘いながら2人の生き方を徳谷さんが掘り下げた。「東京のメディアは年々、地方ネタが増えている」と栗本さん。長嶺さんは「1カ月の半分しか営業しないスタイルで、月の半分は編集者として仕事をしている。地方でこのスタイルを続けられている」と話す。徳谷さんは「イベントを書籍化する」と意欲を見せた。
2部では不動産業の蒲生さんから見た函館の現実と、Iターン者として函館で活動する北山さんの話を「Old Town Junction HAKODATE」代表の阿部光平さんが掘り下げた。蒲生さんは民間の調査で函館は「魅力度は上位」だが「幸福度が最下位」だったことを明かし、住民目線の街の課題を投げかけた。北山さんは公共、民間、金融機関のそれぞれの強みや弱みを整理し、ファンド事業などに従事した経験を生かして空き家の再生や地主を巻き込んだまちづくりを続けていると語った。
30人以上の参加者が会場に詰めかけ、地方での生き方やまちづくりの話に耳を傾けていた。中村さんは「今後も津軽海峡をまたいだ交流を続けていきたい」とイベントを締めくくった。