
企画展「北村蓮明・春一父子ねぶた原画展」が9月11日、さくら野百貨店青森本店(青森市新町1)6階催事場で始まった。
ねぶた師の北村蓮明さんと長男・春一さんによるねぶたの原画展。「蓮明」を襲名する以前の作品やさくら野百貨店前身の「ダックシティ青森ビブレ」が所有していた蓮明さんの作品など、2人の原画それぞれ18点を展示・販売する。親子での原画展は2021年の初開催以来4年ぶり。コロナ禍で開催できなかった。
会場では、ねぶた面のフォトスポットや原画をプリントした缶マグネットのカプセルトイ、空間再現するディスプレーを使ったねぶたも設置する。空間再現ディスプレーを使ったねぶたは、実際のねぶたを360度撮影して3Dで再現した。コントローラで操作しながら見てもらう。
蓮明さんは、第6代ねぶた名人の隆さんと「北村兄弟」でねぶた師デビューを果たし、50年以上のキャリアがある。隆さんは双子の兄。春一さんは蓮明さんに弟子入りし、2011(平成23)年にねぶた師となった。蓮明さんは「ねぶたを作り続けてきて、うまくいかなかった時や悔しい思いをしたこともあったが、息子共々、自分たちが作ったねぶたを皆さまに喜んでもらえることが何よりうれしい。ねぶたの一つ一つに思い入れがある」と話す。
期間中は蓮明さんと春一さんと関係者が在廊する。春一さんは「喜寿を迎えた父と原画を展示する貴重な機会。原画だからこそ味わえる質感を見に来てほしい」と話す。
開催時間は10時~18時(最終日は16時まで)。入場無料。9月15日まで。