「第10回雪女コンテスト-津軽物語-」が2月18日、「青森市中世の館」(青森市浪岡)で3年ぶりに開かれた。
津軽の雪女伝説「しがまの嫁っこ」(しがま=津軽弁でつららの意味)の物語を元に、制限時間5分で寸劇を演じ、「雪女ぶり」を競う同コンテスト。子どもの部・大人の部から成り、それぞれに最優秀賞、ユーモア賞を用意する。今年は市内外から11組46人がエントリーした。
3組が出場した子どもの部では、迷子の子猫ならぬ迷子の雪ん子としてまたぎを困らせるストーリーや、曲に合わせたダンスの披露などがあった。8組が出場した一般の部では、宮古島・愛媛・熊本から津軽に嫁いできたという3人が「四苦八苦しながら覚えた」津軽弁で演技したり、地元の銀行員によるチームが特殊詐欺に注意を呼びかけたりする場面が見られた。顔を白く塗り雪女になりきった出場者らはそれぞれ、自由でユーモアのある演出で会場を沸かせた。
最優秀賞は、子どもの部=雪女に扮(ふん)した小学1~3年の児童たちが元気に遊ぶ雪ん子を表現した「Little snow angel」に、大人の部=「マタギ」と「狩人」をかけ「あずさ2号」を歌い観客の笑いを誘った男性2人組「トモジとマナブ」で出演した田中友司さんに、それぞれ贈られた。
地元浪岡出身で在住のレゲエシンガー・Soniaさんがスペシャルゲストとして登場し、全編津軽弁の楽曲「Silver Words」や卒業シーズンにちなんだ歌などを披露しコンテストに花を添えた。
3年ぶりの開催について、同コンテスト実行委員長の福島英樹さんは「地元住民の協賛や出店、審査員の皆さまの協力があり、開催できたことがうれしかった。来年はもっとレベルアップしたい」と表情をほころばせた。