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青森・イタリアンカフェがディナーメニュー提供へ 恩返しの気持ちで挑戦

支援を呼びかける「ナチュールプロビジョン」代表・工藤真義さん

支援を呼びかける「ナチュールプロビジョン」代表・工藤真義さん

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 菓子製造やカフェ運営を手がける「ナチュールプロビジョン」(青森市橋本2、TEL 017-752-1857)が現在、12月初旬のディナー営業へ向けて準備を進めている。

提供予定のディナーコースイメージ「Antipasto(本日の前菜)」

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 ディナーコースを提供するのは、同社が運営する「ナチュールカフェ」(橋本2、TEL 017-752-1761)。同社社長の工藤真義さんが2019(平成31)年にオープンした店で、現在はプリンやチーズケーキなどを販売するスイーツショップ併設のイタリアンカフェとして営業する。

 同店は、「プリン専門店がプロデュースするカフェ」をコンセプトに、簡単なランチ提供からスタートした。かつて洋風創作料理店を営んでいたという工藤さんは「いずれは夜の営業をと考えていたが、オープン後にコロナ禍に突入。最近になりやっと、夜の営業について考えられるようになった」と話す。

 ディナーコースについて、工藤さんは「お客さまのおかげでコロナ禍を乗り越えられた。私自身、60歳間近。店に立ってディナー提供を行うなら最後のチャンス」と話す。メニューは旬の県産食材を使ったお任せコース。事前予約制にすることで食品ロスを減らし、その分価格に反映したいという。「当店はランチとしては少し高価格帯。その分夜は、なるべくリーズナブルに提供したい」と工藤さん。

 11月4日にはクラウドファンディング・プロジェクトを立ち上げた。集まった資金は、ディナー用の食器やユニフォームの購入費、パンフレットの印刷費などに充てる。返礼品は同カフェで使える商品券と焼菓子やプリンなどのセットなど。来店が難しい人向けに商品だけの詰め合わせも用意する。締め切りは11月30日。

 ディナーメニューの提供に向けて、工藤さんは「料理人として店に立つのは久しぶり。自分の納得のいくものを出すつもり」と意気込む。

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